面接に臨む

書類選考を突破し、いよいよ面接です。ありのままの実力を十分に発揮できるように、落ち着いて臨ましょう。

面接に臨む

面接の基本的な流れ

面接の基本的な流れをおさらいします。

1.受付をする

面接時間の5~10分前には面接会場に到着しましょう。おすすめは10分前です。万が一、直前でちょっとしたハプニング(たまたま電話がかかってくる、たまたま知らない人に道を尋ねられる等)があった場合、5分前では本当にギリギリとなってしまい、動揺した状態で臨むことになるからです。あまり早過ぎても先方に迷惑がかかるので、若干余裕のある10分前に到着するのがおすすめです。

受付では「面接に伺いました〇〇です」と名乗り、提出書類などがあればその場で提出してください。あとは会場の案内に従って待機場所へ移動してください。

2.面接会場に入る

待機場所で待っていると面接会場に入るよう言われます。ドアを3回ノックし「失礼します」と言ったら両手でドアノブを持ってドアを開け、部屋の中に入ってドアを閉めてください。ドアを閉める際は、後ろ手で閉めずにきちんとドアの方を向いて閉め、それから振り返って面接官に一礼し、椅子のところまで歩いて行きましょう。椅子の横で「本日はよろしくお願いします」と挨拶して頭を下げた後、面接官が「どうぞ座ってください」と言いますので、それから着席をしてください。

①ドアを3回ノックする

②「失礼します」と言う

③ドアノブを両手で持ってドアを開け中に入る

④ドアノブを両手で持ってドアを閉める

⑤振り返って面接官に向かって一礼する

⑥椅子のところまで歩いて行く

⑦椅子の横に立つ

⑧「本日はよろしくお願いします」と言う

⑨「どうぞ座ってください」と言われたら座る

手順は以上です。緊張しやすい方は、上記の①~⑨を家で繰り返しておき、体に動きや言葉を覚えさせて、当日は落ち着いて対応できるようにしましょう。

3.面接を受ける

面接スタートです。中高年の面接で念頭に置いておくポイントは次の2点になります。

①順応性があるか

応募したポジションが担当業務や作業の補充である場合と、前職の経験を踏まえ後々はリーダーやマネジメントのポジションを任される可能性がある場合とで、「順応性のある人」のイメージが異なるので留意しましょう。

~「順応性のある人」のイメージ~

◎担当業務/作業補充の場合

謙虚な姿勢で新しい業務を早く身に着け、既にいるメンバーとチームワークを大事にしながら仕事ができる人

「腰が低い方だな」「責任感が強そうだな」「明るく皆から好かれそうだな」といった印象を面接官に持ってもらえるようにしましょう。

◎将来のリーダー候補の場合

礼儀正しく明るい態度で人と接しつつ、相手の話もしっかり聞いた上で、自分の考え方を堂々と言える人

「誰にでも公平に接しそうな人だな」「他のメンバーから好かれそうだな」「自分の考え方を持っている人だな」といった印象を面接官に持ってもらえるようにしましょう。

②会社に貢献できるか

採用する側は「今回募集しているポジションとその環境」を念頭に面接を行います。どのような仕事内容か、一緒に働くことになる同僚はどういう人たちか、これらを思い浮かべつつ、あなたがそこに入って活躍できるかどうかを判断しようとします。

従って面接の中で募集している業務内容の説明があれば、それと関連付けて自分をアピールしましょう。「職務経歴/志望動機にも書かせて頂きましたが」と切り出すのがおすすめです。
「職務経歴/志望動機にも書かせて頂きましたが、もともと〇〇をやっておりましたので、そういった仕事でも活躍できると考えております」などの言い方でアピールを始めることで、面接官の頭の中で「そのポジションへの投入→投入人材の活躍→採用の目的達成」の構図をイメージしてもらい易くなります。

あくまで採用面接ですので、自分がその会社にとって役に立つ人材であるというのを伝える場所であることを、忘れないようにしてください。

最後の質問について

「最後に何か質問はありますか?」と聞かれたら必ず質問をするようにして下さい。その際、仕事の内容や待遇に関する質問だけで終わらせず、以下の質問をしてみてください。
面接官の印象が格段に良くなります。

◎担当業務/作業補充の場合

もし採用頂いた場合、実際に働き始める前までに私が勉強しておかなければならないこと、身に着けておくべきスキルは何ですか?

→「御社で仕事をやりたい」という前向きな意思が伝わります

◎将来のリーダー候補の場合

できる限りホームページを拝見して勉強させて頂きましたが、御社の今後の5年先を見据えた具体的な計画や方針で何かご教示いただけることがあれば、お教え願います。

→人の上に立つタイプかどうかは、どういう次元でもいいので組織の将来を考えて働く人かどうかなので、こういった質問は評価されます。

以上に注意し、面接を受けてください。事前に想定質問とその回答を準備する際は、エージェント(キャリアアドバイザー)に相談に乗ってもらいながら、自分が志望する職種やポジションの内容に応じてしっかりシミュレーションしておきましょう。

3.退室する

面接が終了したら立ち上がり、椅子の横で「ありがとうございました」という言葉を言って一礼をしてください。そのあとドアに向かい、ドアノブを両手で持って開け、振り返って「失礼します」ともう一度頭を下げてから部屋の外に出てください。やはりドアノブを両手で持って部屋の外からドアを閉め、退室が完了です。

①立ち上がって椅子の横に立つ

②「ありがとうございました」と言って一礼をする

③ドアのところまで歩いていく

④ドアノブを両手で持ってドアを開ける

⑤面接官の方を振り返る

⑥「失礼します」と言って一礼する

⑦部屋の外へ出る

⑧ドアノブを両手で持ってドアを閉める

案内担当者が出口まで見送ってくれる場合もありますので、最後まで気を抜かず礼儀正しく対応してください。

以上が面接の基本的な流れと注意すべきポイントになります。